ギャラリーに荷物をおいて、近くの美容院へ行った 戻ってから、お昼。自転車で ひさしぶりに近くの天然酵母のパン屋さんに行って、 のんびーり外で食べられそうなところを探して、自転車を走らせた いつのまにか、銀杏並木のとこまで出て、噴水越しの絵画館をながめた どうーん とか、 だるーん とか。 そんな鈍いイメージに見える景色 雨も降りかけた、鳩がむらがる 曇天の夏の昼下がり 戻って となりの小部屋から ギャラリーを眺めた 冷たいコーヒーをいただいて 買ってきた本をめくる 見てるだけで 心がぎゅうっと うずうずするようなスタイリングを手がける スタイリストの方の作り出した空間の本 ああ こういう、魅せ方を作り出すことが仕事であること 素敵だなあ、幸せなんだろうなあ、、 天井からつるしたウェディングドレスをみながら、おもった 個展が始まって、3日目。 丸26年付き合ってきた自分なので さすがに3日もたつと、今日は 自分のきもちに知らんぷりできなかった ギャラリーの外に ふらりと出てしまうのは、たんに そこにいるのが飽きただけじゃない 逃げてるんだ 飾られているのに、人にみてもらえていない 作品たちから 見に来てくれて 心から、言葉をくれる人たち 本当にうれしくて。 だからこそ ずっとここにいて 気づいたこと。 いろんな日々でうみだしたこのコたちに、誰にも見てもらえずに 静かに、耳をすませて ことりと並んでいる時間を 私は過ごさせていたんだ どんな素敵な9日間になるんだろうかなんて。 1月の帽子展では、来てくれる方がいらっしゃるときに喫茶店に出向いてお会いして。そりゃあ、そうだよね いいとこ取りだものね でも 私が勝手に作って 勝手においた、私がつくったものたちは、それよりも長い長い時間を、誰にも見てもらえずに 静かに静かに、過ごしていたんだ 当たり前のことに いまさら気付いた もちろんそれは 平日の午後だってこともわかっているけど なんだか 自分のあまりの勝手さに 作り出したものたちに 申し訳がなくて 白い空間が苦しくなった だからわたしは、逃げ出していたんだ 今日の夜 来てくれたのは、今年のキャンドルナイトのイベントで、出会ったお友だち あの夜の キャンドルのもとで読まれた伊勢華子さんの 耳をすませば という本 その本を包んだブックカバーも 私の長い文章と写真も一緒に、じっくり味わってくれた 自分は言葉がつたないからと言って でも、ものすごく真摯に、きもちを伝えてくれた そうして ウェディングドレスをつるしている針金の話をしたら、言ってくれたんだ でも ほら、あそこに動物がいますよ 針金が 白い壁に影を落として作り出す、針金の作り出すもの ああ 私は、自分で作って 自分で魅せて それなのに 作ったものたちの声に、耳をすませていなかった なんて なんて、利己的な作り手だったんだろう 見てもらえるものを作れなかったのは わたし 見てくれた人が、本当に心からのきもちを 伝えてくれるものを作ったのも わたし 明日からは また、このコたちと一緒に、静かにギャラリーで、一緒の時間を過ごそう このコたちの 声に、耳をすませて そうしたら今からでも、このコたちも、私に 心をひらいてくれるかな
by acomino.cocoro
| 2005-08-08 23:59
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