＊ふたり展＊ 2005,12,9 Paris

ビーツって今までほとんど使ったことがなかったけれど、こっちに来て友達が作ってくれたスープがおいしくて　BIOのマルシェで買っておいたんだ。それから　ズッキーニとにんじんとネギとじゃがいもと・・・

旅の前だから食材を使っておきたかったのと、今日は搬入だから　きっと夜までかかるから、朝起きて　野菜たちをざくざく細く切って煮込んで、スープにした　

そう、3時から夜8時までの搬入。きっとなんだかんだと、時間いっぱいかかるんだ・・・



科学技術館に裏口から入ってブースの番号を聞いて　荷物を引いてずんずん進んでく
他の人たちもぼちぼち搬入に来ていて、、　ああ、この感じ・・・
こういうたくさんの人たちのイベントに出るのは、思えば2年前にＧＥＩＳＡＩ に出た以来
搬入から一緒に来てくれた友達たちに手伝ってもらいながら、でも
もう、自分の心が混乱し始めているのが　わかっていた

パリに来て、暮らして帽子を作って今日が来て。こういうイベントに出展する心構えがなかった
構想だけで、いきなり実際に展示を針金で作り始める準備のなさは相変わらず
そして　まわりのアーティストの存在が、わたしのこころをどんどんどんどん小さくする
大切におもえた帽子たちが、どんどん　ちっぽけなものに思えてしまって、
いや　ちっぽけなもののようにしか飾れない自分の無力さに　本当にいやになってしまって
友達たちに申し訳ないと思いながらも、　話しをする余裕がなくなった


それでも、今日のうちにカタチにできたのは、みんながいてくれたから
そして　ふたり展だったから　　ひとりでは　きっと、あがってこられなかった
ねえ　私たちの空間は、なんだか似ているね　木の実がぶらさがっているみたいだね

ありがとう　なんとか2日間、楽しめそうだよ　　みんなのおかげだ　ありがとう