ひと針ひと針 縫い進めながら 私は 辻仁成著 サヨナライツカ のことを、思い出していた たしかその片仮名のタイトルに惹かれて連れて帰って 一晩で読んで、ぼうっとしていた あのときのおもい ブリュッセルで レースと絹の美術館に入って その後立ち寄った蚤の市で、箱の底をひっくり返して出てきた黒いレース。やっぱりわかりやすく気になってしまって、連れて帰った そして パリの蚤の市で 一年前に来たことを覚えていてくれたマダムが、“また帽子を作るならいい布があるわよ”ってみせてくれた布 そして、京都で買って持っていた着物 いろんな場所をおもいながら、レースと布と着物を合わせて ひと針ひと針 すすめていく 去年の夏に 幼なじみのお姉ちゃんに白い着物でウェディングドレスを作った時は、彼女との思い出で胸をいっぱいにさせていた ・・・このドレスは、誰かのためじゃない けれど 行った先で出会った空気を、感じたきもちを込めて・・・でも、そう いつか、何か素敵なものを作るための、準備なんじゃないかって思えてきたり いつか 自分が着てもいいしね!なんて思ったり、、そうして サヨナライツカをおもって 愛する人をただ愛した、彼女のために作っているような気がしたり そう だから このドレスには イツカ っていう名前をつけたんだ いつかいつかって 言うだけじゃない いつかのために今、綺麗になっていく 素敵な人
by acomino.cocoro
| 2006-04-25 23:59
| ものつくりの心。
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