七里の駅に降り立ったら、秋祭りの準備をしていて!わくわくしながらウクレレ教室へ
前の時間の人たちのレッスンが終わるのを 先生のおうちのテラスから海を眺めて待つ ![]() お団子いただいたりしながら楽しく過ごしたウクレレの時間を終えて、ビールを買って海へ と 同じ時間の人と海でばったり!結局いろいろおしゃべりしてしまう時間は経つのが早いなあ *** 江ノ電はびっくりするくらいにとても混んでいて・・・それは三連休といいお天気の仕業 そんな車内に 愛くるしい、くりっとした目の男の子を抱っこした、白髪まじりの女の方がいた 知らなければ知らないことだけれど、子どもを抱っこし続けるのは本当に負担がかかること 目の前の二人がけの席には 体格のいい男の人に、横にはお連れの女の人 “もしよかったら、席を譲って頂けませんか” 抱っこのおばあちゃまの横に立っていた 帽子をかぶった子は 今にものどから出てきそうなこの言葉について、、考えていた それはこのカップルにいやな気持ちをさせるのは明らかだし、それが抱っこのおばあちゃまにも失礼になってしまうかも・・・という気持ちが、言葉を飲み込ませてしまう 由比ガ浜を過ぎて、人がどっと乗り込んで押し寄せてきた ラッシュアワーのような江ノ電 人に押されて 立っているおばあちゃまは、座っている男の人の目の前にも迫って、お孫さんの足も男の人に触ったようだった と、信じられないことが起きた 男の人が、おばあちゃまにぼそぼそ文句を言いだした “足が触ってるんだよ” “ごめんなさいねえ 混んでいるものだから” そばにいた 帽子をかぶった女の子の心臓は、真っ赤に燃え出しているかのようになった ・・・!?!?どういうこと!?!?!? 席を譲らないあなたが言うこと?悪気があってしているわけじゃないことが明らかなのに!? 帽子の子は考えた ここで自分が何かを言ったとして、、おばあちゃまに害が及ばないだろうか もちろん、自分の身を考える 一瞬で、様々に計算する・・・もし、この人に何かされたとしたら。 ここが近所ではないこと、ある意味“観光地”な鎌倉であること、女の人が一緒であること、、 でも 日焼けして格闘でもしていそうなくらいに体格のいい、年齢も40前くらいに見える、目のぎょろっとしたその男の人が怖くないわけはなかった、でも こんな情けない光景を、たとえば他の国の人に見られたら・・同じ日本人として、やっぱり一言いいたかった 自分が感じた一言を今、ここで言わなかったら この国は、人は 自分を含めて何も変わらないんじゃないだろうか、、 とにかく、おばあちゃまの腕は大丈夫かなあ 小さな子がよその人に身を預けるわけがないけど “大丈夫ですか、かわりましょうか?” “ありがとう、大丈夫よ こんな人もいるのにねえ・・” ・・やっぱり、彼女も目の前のこの男の人に 感じることはあるんだ 殴られても、別にいいや でもレイプとかはやだ 後をつけられたりするかな 命に関わるかな たとえ後でへんなことになっても、みんなは私のことを信じてくれるかな・・・。 帽子の子の迷いは果てしなく広がる、、と同時に、守るべきものがない自由とさみしさを痛感した 江ノ電が鎌倉に着いて、人人が出口に流れたとき 男の人が声を荒げて言った “ってねえな 踏むことねえだろ!” 帽子の子の心臓の温度は、体温計を壊す勢いで上がった “だったらあなたが席を譲ればいいじゃないですか!赤ちゃん抱いてるだけで大変なんですよ!” “お前はなんなんだよ!お前に関係ないだろ!” “目の前に赤ちゃん抱いてる方がいて座ってて文句言って、恥ずかしくないんですか!?” “うっせーんだよ、お前に関係ねーだろうがよ!” “関係なんてないです、でも同じ日本人として恥ずかしいです!” “お前は何人だよ!韓国人じゃねえのかよ!” 帽子の子の頭は噴火しそうな勢いだった が 20パーセントくらいの冷静な自分もいた こんなにも情けない人に何を言っても、分かり合えないだろうな・・・間違いなく。 ここで“韓国”なんて言ってしまう、なんて恥ずかしい人に。でも、そこで私はこの人を納得させられるほどの、韓国の国民の人たち皆に対して謝ることができるほどの、知識はない 言い返すと感情論だけになるだろうなあ、、 いつの間にか ふたりの間に立って無言で両手を広げてふたりを押さえてくれている人がいた この方の存在に甘えて、もうこれ以上、なにかを言うのはよそう それにもし、あのおばあちゃまが近くでこの揉めごとを聞いていたら、動揺なさるだろうし 先に背を向けた男の人に、どこにもぶつけられない感情を腹に込めたまま、帽子の子は横に離れて改札に向かう 途中、止めてくれた男の人を見つけてお礼を言って通り過ぎる 悔しくて恥ずかしくて情けなくて、心で泣いていた ・・・このまままっすぐ家に帰った場合 A ぼうーっとしながら、乗り換えた電車に揺られている帽子の子 の、向こうの窓際に すごくいい顔をして、立っている女の人がいた ・・・ああ さっき起きたことなんて何にも知らない人たちには、私はいやな顔をして立っているってだけになるんだろうなあ、、 そんなことを考えていたら こわばっていた顔が、ほぐれた きもちが少し緩んで 携帯ラジオを取り出して聴く・・・戸塚を過ぎたあたりで 友達の声が聴こえた シチリンズ。 湘南の海での七輪の会から生まれた ゴンザレス鈴木さんプロデュース 佐藤嘉風くんとハミングキッチンのイシイモモコさんによる、シチリンズのライブ “貝がら小舟” を聴きながら、降りた駅の、電波のいいホームにそのまま立ちすくむ 鈴木さん曰く、“海と風のような”ふたりの生み出す声と、きもちのいいパーカッション 体の中に すうーっと風がながれて、きもちが洗われていくようで・・・安心できた でも、 それはやっぱり、さっきの出来事が本当だったんだってことを思い知らされることで。 苦しくもあった それでも 聴けてよかったなあ 本当に、今 聴けてよかったよ ライブをラジオで聴き終えて、ホームを降りる帽子の子 ・・・このまま家に帰った場合 B 駅から自転車をこいで 帽子を置いてもらっている雑貨屋さんへ ちょっとした事務作業の前に カフェで豆腐とチョコレートのケーキに、アップルジュースを頂く それが、、豆腐とは思えない、濃厚な味にうっとり・・・ジュースのビンの可愛いこと。 結局いつもみたいにお店のご夫婦と一緒にたのしーく、くだらなーいお話しで長居していて。 心からにこにこ笑っている自分を心から感じた ・・・このまま家に帰ったら、C 帰り道 見上げた空に、まあるいお月様、、、それは、空にぽつんとあるのではなく ふわあーーっと横にながれた雲の中に、入り込んでいるところだった 雲の層の間をゆく まんまるのオレンジがかった月は、よけいに明るく感じられた そんな幻想的な風景を 近所の友達にメールで伝えた ら、 その友達も月を見ていたって・・・。すごうく、嬉しかった 家に帰って、帽子を取って ベランダに出て ぼうーっと月を眺める ずうーっと眺めている こんな空の下でフラを踊ったら、何かが宿りそうなほどに思えるなあ、、 ベランダにスペースがないから、部屋でフラを踊る 月を心に描いて D *** Aだったら、悔しくて情けなくて、ずっと暗かった Bだっても、やっぱりすこしさみしかった Cだったら、元気だったとおもう でも、Dは もっと、いい なかったことにはできないけれど、韓国の方への恥ずかしさはどうしようも出来なかったけれど 言ったことで、あの人の中にもきっと、ほんのすこしでも何か波が起きたんじゃないか って そのことは、願って。 きもちよく生きる人の人口が すこしでも 増えますように ![]() ![]() ![]()
by acomino.cocoro
| 2006-10-08 23:59
| 暮らしのこと。
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