＊目に見える自分の世界は、自分の目が決める・・自分のきもちが

映画館を出て、すぐの電話は　甥っ子からだった

“ねえ、あこみはつぎいつくるのー！？18？19？？21くらいにきたらいいんじゃないー？！
はやくこないとテレビおわっちゃうよおーー！”

なんだか幼稚園でちょこっとうつったローカルテレビを録画したビデオのことも持ち出して、、
ううん、ちょっと本当に困ってしまうくらいに、わかるのだ
甥っ子は今　なんだか知らないけれど、私のことがかなりお気に入りで
ただただ、会いたくてたまらないのだ

なんてまっすぐなその、ひとつのおもいに心動いて 私は言った
“そうだねえー、金曜日の夜なら行けるよー”

ちょっと勘違いして、その日にマメが私の実家の方にいるのかと思ってしまった
でも甥っ子はふつうに、甥っ子のおうちにいるのだった
姉の家に平日の夜に行くのはちょっと、身内でもなあ・・とか思って、困っていたら
“どうしてマメのうちじゃだめなのーーー！？だいじょうぶだよおーーー！！”
半分もう泣き声みたいになって、たぶん 電話の向こうでもうあばれそうになってる声だった


映画から出てきてすぐの、すこしぽっかりとした時差ぼけみたいな感覚がのこっていたのと
甥っ子のまっすぐの迫力に　ほんとうに困りそうになった　その、時に、、
ハッと　気がついた・・・！　本当に、絵に描いたように “ハッ・・・！” っと


それは、その甥っ子の声は、、シロの声だ・・・！

ああ　私はなんてばかをしそうだったんだろう
金曜日に、姉のうちに行けばいいじゃないか・・・！マメの顔をみて、帰ればいい
出来ない理由なんて・・・そう、口に出した約束を守れない理由なんてどこにもないんだ

わたしのなかのシロが、それを気がつかせてくれた

そんなふうに　思えた



“金曜日の夜に行くからよろしくね”　姉に連絡して、自転車を走らせて帰る

映画館では放心したようにあっけにとられたように、ほうっとしていたわたしだったけれど・・
その電話のあとの帰り道は　胸がきゅうっっとして、くるしいみたいになって　涙がでそうだった
なんだかよくわからないけれど、なんだかこころが いっぱいゆさぶられていたんだ


今日、　鉄コン筋クリート を 観ました